誰もが持っている、
自分の中の”闇”の部分。
なかなか口に出せない、
そんな感情を歌ってくれるアーティスト
”ハルカトミユキ”
”反対の事を思っているのがバレないように黙ってるんだよ”
(絶望ごっこ)
”どうせ言ってもわからない 死んだフリしながらやり過ごす”
(わらべうた)
”協調性が大事ですから 前ならえして並びましょう”
(伝言ゲーム)
こんな事、みんな思った事あるでしょう?
人が持つ闇の部分を描いた歌詞を、透明感のある歌声と心に刺さるメロディで届けてくれる。
その音楽を受け取った私たちは、
”闇を持っているのは私だけじゃないんだ”と、
光を見つける。
そんなハルカトミユキさんのインタビューをお届けします。
どんなに明るい曲を歌っても暗く聴こえるってのが面白いなと思って。そこに惹かれて一緒に組もうと誘いました。(ミユキ)
—お互いの紹介をお願いします。まずはハルカさんがミユキさんの紹介をお願いいたします。
ハルカ:大学1年で出会って、未だに普段何やってるか分からないし何を考えてるかわからない事がいっぱいあります。(笑)
ミユキが好きなものは漫画で、移動中もずーっと漫画を読んでます。
音楽も好きなので1人でライブとかフェスとか行ってるみたいです。単独行動が好きなタイプですね。
—プライベートで2人でご飯に行ったりってするんですか?
ハルカ:しないですね。打ち上げとかでみんないて…とかはあるんですけど、2人でご飯は昔から無いです。
—次はミユキさんがハルカさんの紹介をお願いいたします。
ミユキ:基本的に暗いです。何を歌っても。どんなに明るい曲を歌っても暗く聴こえるってのが面白いなと思って。そこに惹かれて一緒に組もうと誘いました。
あと、ハルカはよく本を読む人です。元々は短歌を作っていたりもしてたんです。
なので本当にボキャブラリーが多いので、発言する一言だったり歌詞の言葉1つ1つの選び方も、すごい良いなと思っています。
なにこれ?褒める会なんですかね?恥ずかしくなってきた(笑)
—相思相愛ですかね?
ハルカ:まぁそういう事にしてもらって大丈夫です。
—ユニット名を「ハルカトミユキ」にした経緯を教えてください。
ハルカ:名前を付ける前に学校でのライブがもう決まっちゃってて、名前だと分かりやすいし「とりあえずハルカトミユキ(仮)でいこう」ってなったんですけど結局そのまま変えずですね。
ミユキ:メンバーの名前が入ってるのって分かりやすいと思ったんですけど、男性ソロシンガーだと勘違いされるんですよね。
“ハルカ トミユキ”って名前の男性って思われるんです。(笑)
それは傷つきたくないから?負け戦はしちゃダメでしょ。(ハルカ)
ちゃんと土台とか周りを固めてからじゃないと、ダメ。
—高校生の時ってどんな子でしたか?
ハルカ:中学生の時までは部活(バスケ部)を頑張ってたんですけど、高校生になってからはスポーツを一切やめて、軽音楽部に入りました。
初めてライブハウスのステージに立ったのは、高3です。
学校は新宿のド真ん中だったんですけど、放課後に遊びに行くとかもなくて直帰してました。
—ミユキさんは高校生の時、どんな子だったんですか?
ミユキ:私は、ファンクラブに入るほどORANGE RANGEさんが好きで、ライブに行くのを楽しみにして日々を送ってました!
今は栃木を愛してるんですけど、昔は栃木にずっといるのが嫌で、大学は受験して東京の大学に行こうってのは決めてましたね。
そのために必要最低限の勉強をしてました!
大好きな、ニルヴァーナというロックバンドのカート・コバーンと出会ったのも高校時代なんです。それがキッカケで音楽をやり始めました。
—高校生の頃って恋愛とかってしてましたか?
ハルカ:普通にしてましたね。
昔は単純に顔がカッコイイ人が好きでしたけど、今は内面が大事だったり、穏やかに一緒にいられる人がいいです。
少し会話しただけで、好きになるっていうのも恋愛にはならないなってのも分かります。なので男友達から恋愛に発展するっていうのは無いですね。
—ミユキさんは?
ミユキ:私は小学生から高校3年まで同じ人が好きだったんです。でも6回くらい告白したんですけどダメでした。直接告白したりメールで伝えたり。
その人に彼女が出来ても告白して、彼女に怒られたりとか(笑)
大学で東京に出て来たので全然会う事もなくなり、大学を卒業してから久しぶりに会ったんですけど、なんと!その彼が100kgくらいになっていて!
私の青春を返して!ってなりました…(笑)今は良い友達です。
—今はどんな感じですか?
ミユキ:歳を重ねるごとに、なかなか自分からはいけなくなりましたね。
ハルカ:それは傷つきたくないから?負け戦はしちゃダメでしょ。ちゃんと土台とか周りを固めてからじゃないと、ダメ。
「17才」が出来た事で、やっぱり「朝焼けはエンドロールのように」を出して良いんだって思えました。(ミユキ)
”何を作ったらいいんだろう”とか
”自分らしいものを作らなきゃ!”ってので、
がんじがらめになっちゃって…
ーTVアニメ『色づく世界の明日から』のオープニングテーマ「17才」に込めた想いを教えてください。
ハルカ:私は、このアニメのような青春のキラキラした感じって、学生時代に味わった事が無いんです。
でもこのアニメの主人公も、周りからはキラキラに見えてるんだけど、見えている世界は白黒だったりとかで。
多分17才の時に世界が白黒に見えていた人って、沢山いたんじゃないかなって思います。
だからこそ、凄い色づく瞬間があったりとか。
世界がモノクロに見えてしまっている人がいたとしても、その時間はその時代にしかないものだから。
輝かしい色鮮やかなだけじゃない部分も含めて青春時代だからこそ、そういう危うさを書けたらいいなと思って書きました。
—聴いてほしいオススメポイントはどこですか?
ミユキ:今回のアニメタイアップをキッカケに、ハルカトミユキを知ってくれる人もいると思うんです。
私たちにとって「17才」みたいな光を感じる曲も大切なんですけど、闇だったり影だったりを感じる曲もハルカトミユキにとって、とても大切なんです。
ちゃんと両方の曲で、“これがハルカトミユキです”ってのをしたいので2曲目の「朝焼けはエンドロールのように」も聴いていただきたいです。
対になってるので、「17才」を聴いたら「朝焼けはエンドロールのように」も聴きたくなるっていう感じがしますね。
—制作中のエピソードで記憶に残ってる事ってありますか?
ミユキ:私、今回の制作辛かったかも。
5月には秋に作品を出すっていうのは決まっていて、でも何も詳細が無い状態だったんです。
その中で作ってたのが、2曲目の「朝焼けはエンドロールのように」なんですけど。
”何を作ったらいいんだろう”とか”自分らしいものを作らなきゃ!”ってので、がんじがらめになっちゃって…
そんな時に、アニメタイアップの話が来たんですよ。
”こういう曲を作ってください”っていう提示もあったので、真っ白な状態から作るよりも作りやすくて、結果的に救われたなと思いますね。
「17才」が出来た事で、やっぱり「朝焼けはエンドロールのように」を出して良いんだって思えましたし。
—2曲目はどのくらいで出来たんですか?
ミユキ:1ヶ月以上は苦しんでましたね。
ハルカ:私も、ミユキから曲を貰って歌詞を付けたりしたんですけど、なかなかはまらなくて。
なので違う曲をやってみたりとかっていう期間もあったんです。
最後の最後まで“この曲を完成させられるかな…”って気持ちは強かったですね。
—曲作りはどのようにされるんですか?
ミユキ:私は、まずコードを決めてから後からメロディを作りますね。
曲を聴くときも、歌詞よりもコードとか転調とかに“これ良い!”ってなります。
ハルカ:私は逆に、メロディを作ってからそこにコードをはめます。同時の時もありますけど。
ミユキ:逆だから面白いですよね。
普通の人が思う、”人には言えないな”っていう感情を歌いたいなと思います。
本当に暗い人は、歌すら歌わないし…って思う(笑)
ーハルカトミユキさんって“闇”のイメージが強いと言われていると思うんですけど、今お話していて全然闇を感じないんですよね。
ハルカ:私も自分ではそのつもりなんです。本当に暗い人は、歌すら歌わないし…って思う(笑)
でも、明るい人と普通の人で言うならば、私は普通の人だと思うんですよね。
みんなこういう感情が生まれても、言わないだけ。言えないだけだよね。っていう。
だからこそ、普通の人が思う”人には言えないな”っていう感情を歌いたいなと思います。
—そうなんですよね。自分が言えないからこそ、ハルカトミユキさんの曲みたいにズバッと色々言ってくれてると聴いててスッキリします。
ハルカ:そうだったらいいなと思っています。
スキナモノ
♦好きな食べ物
ハルカ:肉
ミユキ:海老
♦嫌いな食べ物
ハルカ:好んで食べないものはあるけど、食べられないものは基本的に無いです。パクチーも食べられるようになりました。
ミユキ:トマト
♦好きな飲み物
ハルカ:ビール
ミユキ:コーン茶
♦嫌いな飲み物
ハルカ:無いですね。
ミユキ:牛乳
(“どうせトマトジュースでしょ?”っていうハルカさんのツッコミが面白かった。)
♦好きな色
ハルカ:青
ミユキ:今は紫
♦好きな映画
ハルカ:メトロに乗って
ノスタルジックな感じが好きです。
ミユキ:ディズニー
美女と野獣とか定期的に見てますね。
♦好きな場所
ハルカ:下町
色が鮮やかで昔ながらの街並みが好きです。大衆演劇っぽい感じとか江戸っぽい感じとか。
ミユキ:池袋の立教大学
改めて、大学に行って良かったなーって思った。オシャレだなーって。
♦もし丸1日休みがあれば何をしますか?
ハルカ:1人でコツコツ作業してるのが好きなので、ホームセンターに行ってDIYするかも。
ミユキ:ディズニーに行く。
(Dハロしたい。)
—最後にシンデレラwebを見てくれているJKの子達にメッセージをお願いいたします。
ミユキ:私たちの音楽ってJKには入りづらいのかな?
ハルカ:JKにも、色々な子がいるからね!(笑)
色々な子がいるのに、でもJKっていう1つのカテゴリーにされるじゃないですか?
それがJKたちからしても辛い部分だと思うし、私もそうだったし。
自分の好きなものを、自分で見極めて掘り下げて、ちゃんと主張出来るっていうのが大事だなって大人になって思うから、そこは流されないで欲しいですし、自分を信じて大人になってほしいなと思います。
大人にはわからない事っていっぱいあるから、色々な事を言われたりして迷ったりすると思うんです。
でも、今はネットなどで情報がたくさん得られるからこそ、自分の好きなものが守れるので、是非ハルカトミユキを聴いてください(笑)
ーありがとうございました!
取材:青山あやか
ハルカトミユキ公式サイト
http://harukatomiyuki.net/
ハルカトミユキツイッター
https://twitter.com/harukatomiyukio
ハルカツイッター
https://twitter.com/harukatomiyuki
ミユキツイッター
https://twitter.com/jyuririri