シンデレララボ第2回目の先生は、「Popteen」編集長、森 茂穂さん。JKにとってはカリスマ的人気を誇るファッション雑誌、「Popteen」。
その編集長って、どんなこと考えて、どんな仕事をしているの?
なんであんな雑誌作れるの?などなど、興味いっぱい。
そんなJKの興味に、ホンネの話でこたえてくれました!
<編集長は「未来を“想像”して“創造”する仕事」>
『編集長の仕事って何ですか?』って聞かれたら、雑誌全体の未来を描く=「ソウゾウ」することだと思う。ひとつめは、「想像」すること。ふたつめは、創っていく=「創造」だ。
ちょっと、世の中を見渡してみるだけでも今後変わっていうことってたくさんあると思う。たとえば、スーパーとかコンビニとか、今ある当たり前のものでも、レジに人がいなくてすべてコンピュータ決済になったりとか、いろいろ形を変えていくんだと思うんだ。
他に例を挙げれば、Popteen編集部の近くに大きな神社があるんだけど、そこを、たとえば若手のアーティストたちに開放して、その人たちが木の一本一本をプロデュースしたら、面白くない?花がついていない冬の季節に、アーティストの人たちがそこを彩ってくれたら、人が集まって活気が生まれると思うんだ。
そういうふうに、「こうなったら面白い」という未来を想像して、雑誌という媒体で、「これが面白くなる!」と発信するんだ。
だから、“どうやって世の中が変わっていったら、面白いんだろう?”って、考えるのが、編集長には大事だし、編集部のみんなにも伝えています。
<Popteenは、どんな想いで創ってるの?>
読んでくれる全ての人をかわいくしたいな、と思いながら創っています。
「自分はかわいくない」と思っている子でも、メイクしたり、新しいお洋服を着たりすることで自分自身が変わるよね。そういうチャレンジができる”きっかけ“をつくっていきたい。Popteenモデルたちが、たくさんの努力と工夫を重ねて可愛くなっていく姿を見て、読者にもそうなってほしいなって思います。
<失敗を続けることが大事!>
僕はPopteenの前に編集長をやっていた雑誌で、『渋谷のギャル=若者のカルチャー』だと思ってずっとそれを発信してきた。
だからPopteenの編集長になったときも、渋谷のギャルカルチャーを発信したいと思って作ったんだけど、それでは全く読者の心を動かすことができなかった。
もう、自信喪失。心底、ヤバイなと思って、これまで“渋谷”だけを追い続けてきたんだけど、それを思い切って“原宿”も視野に入れたんだ。
場所を変えるって勇気がいること。最初はいろんな人からは反対されたよ。
だって、皆Popteenは渋谷のカルチャー創ってきたという自負があるから「なんで、原宿なんですか?」って。でも“失敗してもいいから、新しいことに飛び込んでいきたい!”という想いで、渋谷だけじゃない、原宿カルチャーにも注目した新しいカワイイを発信したいと思った。それで今の新しいPopteenの形ができたんだ。この経験から言えることは、チャレンジして失敗することが大事だってこと。そうすれば、今後、そんな壁がときにも越えられる気がする。みんなにもそんな経験をして欲しいと思っています。
<チャレンジしたやつが勝つ>
Popteenでは間違いなく、チャレンジしたモデルが成長します。
どんどん新しいことをやっていって、自分なりに新しい挑戦をしたモデルは、結果、人気が出ていくよね。彼女たちがたくさんの挑戦と失敗を超えて、はじめて表紙を飾った瞬間は、本当に、やってて良かった!って思うよ。
モデルたちには「自分の好きなものを発信しなさい。
誰かに言われてとか、編集長の僕が“こうしたら良いんじゃないか”って言ったものですらなくて、自分がイイと思うものを表現しよう」と伝えています。
そして、読者の子たちには、Popteenのモデルがチャレンジする姿を自分たちに投影して、チャレンジすることの大切さ感じてほしいなと思いるよ。
<JKへのメッセージ>
キミたちも、大人になると自分のすることに責任が生まれてくる。
そのとき、失敗したりチャレンジすることが怖いかもしれない
でも、自分が「いいな」「こうなったら良くなる」と思ったことは信じてやってほしい。
他人が何を言っても、関係ないと思う。
やってみて失敗だったら、それでもいい。
人生には何回もチャンスが来るし、チャレンジし続けたやつは上手くいくような気がするんだ。たとえ失敗しても、成長につながる。
雑誌づくりを通じて伝えたいのは、そういうことです。
自分の思っていることを、ぶっちゃけの「本音の言葉」で伝えてくれた森先生。
編集長って、とっても偉い人のイメージがあって、ちょっぴり不安だったJKも、皆リラックスして聞けました。
森先生、ためになるお話!ありがとうございました!